日本には介護保険制度があります。要介護認定を受けると、様々なサービスを利用可能です。サービスを利用することにより、介護を受ける本人をはじめその家族の負担も減らすことができます。また介護系のサービスの中には保険適用外のサービスもあるため、介護保険制度についてよく調べておくことが大切です。
また専門家のアドバイスを受ける事も大切です。専門家は介護保険制度に詳しいため、知識が浅い自分たちで判断するより正確な対応の仕方を教えてくれます。それでは少し、実際の事例を見てみましょう。
ある事例として介護保険制度で、要介護3の認定を受けたこの男性は、週1回デイサービスと訪問看護のサービスを利用しています。訪問看護に対しては、わざわざ来なくても、デイサービスに行っているのだから必要無いと言いますが、家族に説得されて利用を続けています。男性は介護ベッドのある居間で1日の殆どを過ごす日常生活です。なので家の中にやや閉じこもりがち。食事はスプーンを使い動かせる左手で食べます。お風呂には家族はヘルパーに介助されながら入りますが、風呂場で軽く転倒する事は少なく無く、右手と右足が不自由なことがその原因です。
この事例に対して専門家のアドバイスは、家族の介護負担を減らすため訪問介護の利用を検討する事と、福祉用具を導入する事も必要と助言しています。
脳内出血を発症して手足の左側に麻痺が残り、入院中に介護保険制度の要介護3と、身体障害1と2級の認定を受けた男性は、家族に介護を受ける日々を自宅で過ごしています。この男性以外の家族は皆働いていて、介護にあまり時間をかけていません。この男性はトイレ以外で自室から動く事が少ないので、デイサービスの回数を増やす事で、少しでも体を動かして欲しいと家族は考えています。
この状況に対して専門家のアドバイスは、家族の内心は介護負担を負いたく無いとの思いが強い様ですが、要介護の度合いをきちんと確認して、その介護姿勢で本当に危険や問題が無いのかを、本人と家族が話し合う事が必要と助言しています。